「この間こんなことがあって、ホント最悪だった!」
「あの人に〇〇されて、マジ凹んだ」
友人との何気ない会話から、この様な話を聞くことは少なくありません。
もちろん、生きていれば誰しもが良い事もあれば悪い事もあり、そのすべてを自由自在にコントロールすることはできませんが、自分でコントロールできることに集中してしっかりと向き合うことで、未来は充分に良いものを自分で選択することができます。
「え? どうやって?」
そんなあなたのお悩みに答えます。
まずはこの記事の結論4つから。
- 認知や感情が人生の分岐点になっている。
- 自分の気持ち次第で選択できる未来もある。
- 前向きな気持ちで居ると、前向きな未来が選べる。
- コントロールできないことがあるからこそ、コントロールできることに向き合う。
人生の分岐点
「人生は選択の連続」とは正にその通りで、その選択の積み重ねが自分自身を形成していきます。
自分を形成している要素を細かく見ていけば、他人が選択した事の影響が自分に及んでいることもありますが、それよりもずっと多くの要素を自分自身が選択し、自分を形成してきているはずです。
私はある1つの出来事を通じて、この事をはっきりと認識しました。
私が気付いた出来事
昔から仲が良かった友達2人と3人で、1泊2日の旅行をしている時のことでした。
1日目の行程を全て終えて、あとはホテルで寝るだけ。
ちょっと予定を詰め込み過ぎてしまったようで、1日目にして少し疲れていました。
そんな疲れの為か、楽しい旅行の最中だったにも関わらず余計な事を考えてしまったみたいで、夜の寝る前になってなぜか私は当時付き合っていた彼氏のことで心がモヤモヤし始めました。
こうなってしまうと凄く気分が悪く、早く何とかしたい。
2人の友達には「具合が悪くなった」と言って、明日は私だけ早めに帰らせてもらい、彼氏とちゃんと話そうか。
でも、私が旅行を切り上げて早く帰ったところで、彼氏が家に居る訳ではなく夜まで帰って来ない。(と、事前に聞いている)
そんなことを考えながら、結論が出ないまま眠りにつきました。
翌朝、アラームが鳴るよりも早い時間にすっきりと目が覚めました。
ホテルの窓にはカーテンが付いておらず、白っぽいすりガラス?を閉めて遮蔽するタイプの窓だったのですが、このすりガラスは外から中の様子は見えないものの、遮光能力は本当に心ばかりなもので、朝日がめちゃくちゃ入ってくるんです。笑
眩しくて寝ていられませんでしたが、太陽の光で自然に目が覚めたので全然嫌な目覚めではありませんでした。
それで何となく気分が良くなった私は、やはり家には帰らずに友達との旅行を楽しむことにしました。
どうせなら徹底的に楽しんでやろうと思い、もともと計画に無かった場所にも立ち寄る事を提案してみたり、2人の友達だけでなく同様に旅行を楽しんでいる観光客に意識的に笑顔を振りまいて話しかけてみたり、ランチをグレードアップしてみたりしました。
そうすると、帰る頃には前日夜に感じたモヤモヤした気持ちは一切無くなっており、家に帰ってからも彼氏とは心穏やかに良い雰囲気で話すことができ、その日を終えることができました。
検証しようの無い「たられば」の話にはなりますが
1日目の夜のホテルで私が自ら生んだ負の感情に飲み込まれ、その勢いのまま友達との旅行をキャンセルして家に帰ったらどうなっていたでしょうか?
私の友達たちはきっと私の事を心配し、気遣いの言葉と共に私の帰りを見送ってくれるかもしれません。
でも、これは私の身勝手な行為であり、楽しいはずの旅行と2人の気分に水を差す行為とも言えます。
家に帰っても彼氏は居ないので、私は心に抱えたモヤモヤをより大きく・濃くしながら家で彼氏の帰りを1人で待つことになっていたかもしれません。
彼氏と話す為に、せっかくの旅行を途中で中断して帰ってきたわけですから、モヤモヤを更に膨らませていくことになるでしょう。
彼氏の帰りを待ち続け、その彼氏がいざ帰ってきた時に私は何を話し始めるでしょうか。
心穏やかにはいられず、自分の中で勝手にため込んだ負のエネルギーを全て彼氏にぶつけていたかもしれません。
こうなってしまうと、とてもではありませんが「良い雰囲気の話し合い」にはなるはずもありません。
これは言うまでも無いことですが、旅行を中止して帰る事を決断したのは私です。
彼氏にしてみれば、友人との旅行を楽しんでいるはずの私がまさか旅行を途中で止めて帰ってきているなどとは思わないでしょう。
ましてや「あなたと話す為に私はせっかくの旅行を中断してまで帰ってきた」などという主張は身勝手で恩着せがましいもので、彼氏だけでなく誰にとっても理解不能であると思います。
自分の気持ち次第で選択できる未来もある
この一連の出来事からもわかる様に、私が選択し得る未来として
- 旅行を中断して帰宅する未来。
- 旅行を楽しむ未来。
がありました。
そしてもう1つ。
- モヤっとしたことについて、彼氏と話し合う未来。
- モヤっとしたけど、それについて彼氏とは話し合わない未来。
これも私が取り得る選択肢でした。
そして、ここで注意しなければならないことがあります。
これらは必ずしも
- 旅行を中断して彼氏と話し合う未来。
- 旅行を継続して彼氏と話し合わない未来。
という選択肢しか無いわけではない、ということです。
冷静に考えればわかる事ですが、旅行を続けるかどうかと、彼氏と話し合うかどうかはもともと何の関係も無いことですから、旅行を中断して彼氏と話し合わない未来を選択することもできますし、旅行を楽しんだ後に彼氏と話し合うこともできます。
これらに共通している事はただ1つ。
どれも「私が自分でコントロールできること」であるだけなのです。
前向きな気持ちで居ると、前向きな未来が選べる
人生は選択の連続です。
その選択の積み重ねにより1つ1つ自分の人生が形成されていきます。
私の事例において
- 旅行を中断して彼氏と話し合う未来。
- 旅行を継続して彼氏と話し合わない未来。
この2つの選択肢「だけ」が頭に浮かんだ方は、要注意かもしれません。
確かに、これらは2つとも私が取り得る選択肢であったことに間違いはありませんが、どちらの選択肢ともお世辞にも前向きな未来になるものとは言えないものだったと思います。
私の場合、全く遮光能力が無い白いすりガラスのおかげで、朝日がそのガラスを抜けて部屋に入り、私を気分良く起こしてくれたことによるものと言えなくもないのですが、気分が良いというのはそれだけでも大きなプラスの要素です。
朝早く目が覚めたことについても、それが気持ち良い目覚めだったと受け止めるか、こんな朝早くから起きたくない・もっと寝ていたいと受け止めるか。
朝ごはんも美味しいと思いながら食べるか、特徴の無い味だなぁと思いながら食べるか。
やはり、こんなことからでも自分自身が前向きで穏やかな気持ちで居られれば、選択を迫られる人生の分岐店でも前向きな未来を見通してそれを選択することが可能になるのではないでしょうか。
自分でコントロールできることに向き合う
人生は選択の連続とは言っても、その過程には他人の選択こそが支配的な力を持って、自分に強く影響を及ぼしてくることもあります。
「不運」のたった一言で片づけるにはあまりに理不尽なことも数多くあると思います。
ですが、自分の人生は自分一人の選択だけで形成されているわけではないからこそ、自分でコントロールできることには徹底的に向き合い、自分の人生の舵をしっかりと握ることが大切で、ここにちょっとした幸せのヒントがある様に私は思うのです。
あなたの選択が、より良い未来へとつながる選択であることを願っています。
以上、「双木さくら」がお届けしました。
これがあなたにとって、ちょっとした幸せの道しるべになりますように。
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