「ダイエットしなきゃとは思うけど、食べるのをやめられない」
「今はダイエット期間だから、昼はリンゴだけを食べている」
「ダイエットが辛くて続けられない」
こんな声はダイエットに取り組む人たちから良く聞くものだと思いますが、あなたが取り組んでいるダイエットは上手くいっているでしょうか?
ダイエットにおいて、「食べること」は絶対に無視することができない重要な要素であり、美しく痩せるには食べることと徹底的に向き合ってコントロールしていくことが必要です。
そして、多くの人の頭の中にはびこる ダイエット = 食べないこと という誤解を解き、あなたのダイエットを成功へ導くべく、この記事を書きました。
それでは、この記事の結論4つから。
- 消費カロリーより摂取カロリーが多い限り、絶対に痩せることは無い。
- 食べたい気持ちを我慢し続けることは出来ない。
- 摂取カロリーを抑えながら必要な栄養を摂り、お腹いっぱいになる事ができる。
- 「食べない物」を決め、捨てることと向き合う。
食べるダイエットでも痩せられる
当たり前のことですが、消費カロリーよりも摂取カロリーが多い限り、絶対に痩せることはありません。
これは私が改めて言うまでも無く、既に誰もが認識していると思います。
しかし、それゆえに1回の食事の量を今までの半分以下に減らしたり、1日の食事を1回だけにしたり、その様な極端な減食へと走ってしまう人が多いのは
「食べると太ってしまう」
「食べるのを我慢すれば痩せられる」
という大きな誤解が根底にあり、1日でも早くダイエットを達成したいと焦る気持ちがそれに拍車をかけてしまうものと思います。
この様なキツい食事制限によって痩せられる人が居ることは否定しませんが、これは非常に再現性が低いばかりでなく、健康面にも精神面に良い事は無いと思います。
私が提案する美しく痩せるダイエットでは、この様な短期的な「食べないダイエット」ではなく、もっと長期的な時間をかけ、しっかり満たされる「食べるダイエット」を目指します。
従いまして、私がこれから説明するメソッドは数日や数週間で5kg痩せたり、目的の体重になった後に簡単にリバウンドするような質の低いダイエット法ではなく、再現性高く美しく痩せ、その後も一生に渡って自身の体型を維持し続けられるものだと確信しています。
我慢し続けることができますか?
「今日からダイエットを頑張ろう!」
と意気込んで、食事の量や頻度を減らすようなダイエットに取り組み始めると、そう長くない内に強い空腹感とストレスを抱えることになります。
人間の身体は数日で痩せられるような構造にはなっていません。
あなたが地獄の様に感じながら過ごした数日間よりも遥かに長い期間に渡って、その我慢地獄が続くのです。
「食べたい」という気持ちを我慢し続けることが出来るでしょうか?
そして、やっとの思いで手に入れた痩せた身体を維持し続けるために、あなたはこの先の人生もずっと食べることを我慢し続けながら生きなければなりません。
そんなことが本当にできるでしょうか?
「食べたい」
「でも我慢しなきゃ」
この様に思えば思うほどに空腹感が際立ち、食べたい物のことを忘れることができなくなると思いませんか?
食べることが大好きな私の場合、この先ずっと我慢を強いられた食事を続けなければならない人生なんて耐えられません。
そんな私でもダイエットによってBMI 19を達成し、その後も大きく崩れることなく19前後を長期に渡って維持し続けることができています。
美しく痩せるダイエットとは、無理なく、我慢なく、身体にも心にも強すぎる負担をかけないように、自分のこれまでの習慣と自分の心にしっかりと向き合いながら長い時間をかけて着実に痩せていく、良い習慣を少しずつ自分の人生の一部にしていく取り組みなのです。
食べるダイエット をどう実現する?
- 摂取カロリーは消費カロリーを超えないようにすること。
- 無理や我慢無く、お腹いっぱい食べること。
一見すると、この2つは矛盾するように感じるかもしれません。
しかし、それはまだあなたが食べる=太ってしまう とか ダイエット=食べないこと という誤解に支配されてしまっているからに他なりません。
この誤解がスッキリ解けることで、あなたはダイエットに対して相当気軽に取り組めるはずです。
カロリーの質を向上させる
矛盾するように見えるこの2つを両立させる方法は、カロリーの質を向上させることです。
カロリーの質を向上させるとは、1カロリーあたりの栄養価を高くすること。
つまり、低カロリーで栄養価が高い食品を多くしながら、高カロリーで栄養価が低い食品を少なくすることです。
美しく痩せるための食べるダイエットでは、これからあなたが食べる物を徹底的に考え、無理や我慢にならない様に時間をかけながら少しずつ習慣を変え、カロリーの質を向上させていくことになります。
低カロリーで栄養価が高い食事
美しく痩せるだけでなく、健康的な身体を手に入れる為にも栄養価が高い食品を多く取り入れた食事を意識したいものです。
これが具体的に何であるか、凡そ以下の様なものが該当します。
これらはいずれも低カロリーか、或いはカロリーあたりの栄養価が高い食品であり、日常的に多く取り入れたいものです。
- たんぱく質が多い食品(鶏胸肉、卵、魚、ブロッコリーなど)
- 質の良い糖質が含まれた食品(バナナ、サツマイモ、オートミールなど)
- 質の良い脂質が含まれた食品(納豆、アボカド、ナッツなど)
- 食物繊維が豊富な食品(野菜、海藻など)
高カロリーで栄養価が低い食事
先の例とは逆に、これらはできるだけ避けたい食品です。
凡そ以下の様なものが該当します。
- 小麦を原料とした主食(パン、ピザ、ナンなど)
- 小麦を原料とした麺類(ラーメン、パスタ、うどん、素麺など)
- 脂身の多い肉(鳥皮、豚バラ、牛カルビなど)
- 加工された肉(ベーコン、ハム、ウインナー、ハンバーグなど)
- 揚げ物全般(唐揚げ、カツ、天ぷら、フライなど)
- 菓子類全般(スナック、チョコレート、クッキー、アイスクリーム、飴など)
- スイーツ類全般(ケーキ、ドーナツ、パフェなど)
- 清涼飲料水、スポーツドリンク、野菜ジュース、アルコール飲料
私から改めて申し上げなくても、これらは感覚的に「糖質や脂質が多いもの」「身体に悪そうなもの」「あまり食べない方が良いもの」として認識されているものです。
ただ、困ったことが1つ。
これらの避けるべき食事は、どれも 悪魔的に美味しく作られている ので、避けようと思っても簡単ではないことです。
取り入れるべき食品を考えると同時に、これらの避けたくても避けるのが難しい食品とどのように向き合っていくか。
美しく瘦せるダイエットでは、この点について徹底的に考えることになります。
食べるダイエットでは、「日常」と「非日常」の食事を区分する
上記の例に挙げられたような「高カロリーで栄養価が低い食品」を口にしてしまうと、美しく痩せることは絶対にできないのでしょうか?
私はそうは思いません。
パンケーキや揚げ物が大好きな私は、「今日は食べる」と決めた日は甘さたっぷりの美味しいパンケーキや、揚げたてでサックサクの揚げ物を心ゆくまで楽しみます。
それでも、BMI 19前後を維持し続けることはできるのです。
そんな私がオススメする考え方が、「日常の食事」と「非日常の食事」を分けて考えることです。
巷ではチートデーなんて言い方もありますが、これが正に私の言う非日常の食事に該当します。
先に挙げた栄養価が低い食品の例を見てもわかる通り、世の中にはたくさんの「高カロリーで栄養価が低く、とても美味しい食品」で溢れかえっています。
あなたの日常の食事では、これらを意識して避けるようなメニューを考えなければ美しく痩せることは困難です。
しかしその一方で、いつ如何なる時であっても、
「あれを食べたら太る」
「これは身体に悪い」
「私は食べない」
と何でもかんでも自分から遠ざける行為はとても野暮なことで、他人の目から見ると愉快なものではなく、あなたの人間としての魅力を著しく損ないます。
そして何よりも、その様な行為はあなたの心を枯らしてしまいますし、あなたの本当の気持ちを押し殺して我慢し続けるなんてことはできません。
高カロリーで栄養価が低い様々な食品や料理に対し、「これは避けよう」とルールを作って自分を律することは、美しく痩せるダイエットに必要な作業の1つであることは間違いありません。
しかし、人が心豊かに生きるには友人や仲間と楽しい時間を過ごすことも必要で、多くの場合においてその場では 美味しいもの食べて幸せを共有する ことが大人の嗜みです。
美しく痩せるダイエットは、あなたの人生において一人で取り組むこと。
そして、あなたの人生は自分一人で真剣にダイエットに取り組む「日常」と、友人や仲間と楽しく凄く過ごしたり、疲れを癒して美味しい物を食べて豊かな心を育む「非日常」の両方で構成されています。
大切なのは、日常と非日常の割合です。
ここに絶対的な黄金比は存在しませんが、敢えて1つの目安を申し上げるならば、1週間サイクルで日常と非日常を考えて 6日間の日常:1日の非日常 ぐらいの割合が良いのではないかと思います。
これが4日間の日常:3日間の非日常になると非日常が日常をかなり侵食していると言え、3日間の日常:4日間の非日常になると、もはや非日常の方が日常になってしまっています。
日常と非日常のメリハリは大切です。
この二者の境界線が曖昧になればなるほど、あなたの脳は糖によって支配されることになります。
目に入る美味しそうなものを手当たり次第に食べ、一時的な満腹感は得られても数時間もすれば腹は減り、何を食べても心が満たされずに脳が求めるままに悪魔的に美味しい食品を貪り続けた結果、だらしなく太った身体と「自分に甘い」「意志が弱い」「デブ」という他者からの厳しく辛辣な評価だけが残ることになります。
あなたの大切な人生を構成する「日常」と「非日常」、それぞれの時間の過ごし方を良く考え、メリハリをつけてバランス良く自分の人生を作りたいものです。
捨てることに向き合う
美しく痩せるダイエットに取り組む「日常」と、好きな事で心豊かに生きる「非日常」を過ごす上で絶対に欠かすことが出来ないことは、捨てる を考えることです。
前項では非日常の楽しみについて触れましたが、あなたが美しく痩せることに取り組む以上、いくら非日常(チートデー)だからと言って思うがまま好きな物を好きな様に食べてしまうと、その非日常の摂取カロリーは日常でカバーしきれなくなりますし、悪魔的に美味しく作られた食品の依存性はあなたの日常を侵食していきます。
人間の脳は糖質と脂質が多く含まれるものを「美味しい」と感じるようにできており、飲食業界の企業は消費者が「美味しい」と感じる物が何であるかを日々研究し、それを提供することで発展を続けてきました。
つまり、あなたの身の回りにある様々な「美味しい物」は、その様な淘汰圧の中を勝ち抜いてきたエリートであり、そのどれもが人を夢中にさせる悪魔的な美味しさを持っています。
そして、これからも世の中にはそのような食品は数多く登場し、あなたの日常の中に入り込もうと、日ごろからあなたの気を引くのです。
「美味しいもの」をあなたに提供する企業は、それを口にしたあなたが美味しいと感じるかどうかについては細心の注意を払って観察しているものの、あなたが健康的に美しく痩せられるかどうかについては殆ど関心がありません。
残念ながら、あなたが美味しいと思うもの全てを好きな様に食べて、あなたが理想とする体形を手に入れて維持し続けるすることは多くの場合において不可能なのです。
(それが出来ている人が存在することは否定しませんが)
美しく痩せる為には、あなた自身が自らの「欲」と向き合い、あなたの人生を構成する「日常の食事」と「非日常の食事」の中から「美味しいけど、実はつまらないもの」を見つけ出し、それを捨てていく必要があります。
あなたが美味しいと感じるもののうち、あなたが本当に好きな物、本当に大切にしているものは何でしょうか?
あなたが大切な人と一緒に食べて、心が満たされるものはどのような食事でしょうか?
また、あなたが一人の時に食べて、心が満たされるものはどのような食事でしょうか?
あなたが本当に必要としているものを残し、必要でないものを捨てることで、必要なものはより一層強く輝く ようになります。
あなたが美味しいと感じるものの中に、必要でないものやつまらないものなんて無いでしょうか?
そう感じるのも無理はありません。
繰り返すようですが、世の中は既に美味しいもので溢れかえっています。
それらはほんの少しのお金を払ったり、少し手を伸ばせば届くところにあり、いつでも食べられる普遍的なものです。
そして、それらの「美味しいもの」は強烈な淘汰圧を勝ち抜いてきたエリートたちで、美味しくないはずがないのです。
そのどれもが美味しいですし、捨てたくないと思うでしょう。
あなたに好きな物がたくさんある事は結構な事です。
しかし、あなたの身体の消化能力には限度があり、あなたの人生の時間にも限りがあります。
あなたに好きな物が多ければ多い程、それらをたくさん食べて楽しもうと思うほどに、一生の内にその全てを消化することが困難になります。
もう一度伺います。
あなたが美味しいと感じるもののうち、あなたが本当に好きな物、本当に大切にしているものは何でしょうか?
勇気をもってこれに向き合い、「美味しいけど、自分の人生に必要無いもの」を見つけ出し、それらを思い切って捨てないことには、あなたは「実はつまらないもの」がもつ悪魔的な美味しさに錯覚させられたまま、何が本当に大切なのかが良くわからないままに長い時間に渡ってつまらないもので腹を満たし続けてしまう恐れがあります。
そんな人生を受け入れられますか?
私は絶対にイヤです。
だから私は本当に大切なもののために「美味しいけど、実はつまらないもの」を真剣に探し、それを私の人生から捨てます。
そうすることで、私は好きなものだけに囲まれ、心豊かに生き続けてきました。
食べるダイエットは、じっくりと時間をかける
食べるダイエットは、短期的に成果を出して目標を達成するメソッドではありません。
これまで好きな様に食べていたお菓子を、明日から突然ゼロにしても長続きできないであろうことは容易に想像ができるはずです。
しっかりと食べながらも、消費カロリーが摂取カロリーよりもわずかに多くなる様にすることで、じわじわと痩せるのです。
このダイエットは数ヶ月から1年以上の長い時間をかけ、あなたにとっての無理や我慢とは何であるか、あなたにとって捨てても構わないものは何か、捨てられないものは何かを問い続け、その上で良い習慣を少しずつ積み上げてながらゆっくりじっくり身体と心を作っていくものです。
「開始して2週間経っても、1キロも減っていない」
大体そんなものです。
でも、あなたの心と身体には間違いなく変化が起こっています。今はまだそれが目に見えないだけです。
無理な食事制限はせず、良い日常の食事を楽しめているでしょうか?
また、日常の食事では楽しめないものを、時々の非日常の食事で楽しめているでしょうか?
ダイエットの負荷を強くすることよりも、まずは取り組みを続けることを意識して、日常の食事の中に良い習慣を少しずつ取り入れながら、素敵な人生を送って頂きたいと思います。
以上、「双木さくら」がお届けしました。
これがあなたにとって、ちょっとした幸せの道しるべになりますように。
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