「彼氏のここだけは直してほしい」
「彼女の事は大好きだけど、この欠点だけはどうにかしてほしい」
どんなに大切なパートナーであっても、自分と違う一人の人間である以上、自分の価値観と異なる部分があるのは必然で、その中にはあなたがどうしても受け入れがたいもの、あなたの視点からは「欠点」として見えるものがあります。
「それを直してほしいと思う事は、いけない事でしょうか?」
そんなあなたのお悩みにお答えします。
「欠点を直してほしい」と思う事は愛ではない?
そんな事はないと私は思います。
あなたと相手の価値観の違いから、あなたからは欠点として見える相手の行動。
「直してほしいなぁ」と思う事自体は決しておかしなことではありません。
それについて、どの様にして相手とコミュニケーションを図り、折り合いをつけていくかを考える。
それこそが愛ではないでしょうか。
「私の彼氏だったら、これはすぐに直して!」
「俺の彼女なのに、なんで直さない?」
少なくとも、この様な態度によって相手に行動を改めることを強要することは愛ではないかなぁ、と思うところです。
他人を変えることはできない
基本的な事になりますが、親であろうと、子であろうと、兄弟であろうと、夫婦や恋人であろうと、他人を自分の思い通りに変える事は出来ない、と認識すべきです。
冷静に考えればわかる事ですが、相手も意思を持った一人の人間であり、自分がやりたい事、自分がすべき事を考えているものの、それはあなたがして欲しいと思う事、望む事とは必ずしも同じではないからです。
人が変わる時というのは、その人自身が「変わりたい」と心から願い、自分自身と向き合った時であり、他人から何かを言われたり、指摘されたりすることは、そのきっかけに過ぎません。
人が人を変えることは出来ないのです。
それでも、変わるきっかけを与えることはできます。
例えば、
「私はこの様なところが気になってしまう人だから、直してもらえたら嬉しい」
といった具合に、相手の気持ちに配慮しつつ自分の気持ちを明確に伝えてみるなど、コミュニケーションの方法は様々あるはずです。
その様なコミュニケーションを経ても、直そうと考えるかどうかは相手次第です。
どうしても相手がその行動を直さないならば、次はあなたが相手のその行動を受け入れられる様に自分を変えるか、どうしてもあなたがそれを受け入れられないならば一緒にいることができない、と考えることになるのだろうと思います。
つまり、他人の欠点を愛せるかどうかとは、相手次第であり、あなた次第でもあるのです。
そして、どうしても愛せないと思うなら、あなたは自分の正直な気持ちに寄り添い、相手の欠点を愛さない事を選択するのも尊重されるべき意志だと思います。
やりがちなNG行動
相手の欠点・嫌な部分を目の当たりにするというのは、決して気分が良いものではありません。
その様な事が目に付いた時、多くの場合において相手はそれについて無自覚であり、その態度が余計にあなたを腹立たせるかもしれません。
そして、あなたにできることはコミュニケーションを通じて相手に行動を直すきっかけを作ることだけです。
しかし、その「きっかけ」にはいくつかの悪い形があります。
例えば、
- 怒って相手にそれを伝える。
- 不機嫌に振る舞う、威圧する。
- 無視する、コミュニケーションを避ける、相手に言葉で明確に伝えない。
- 同じ行動を真似て、相手に気付かせようとする。
これらの行動は短期的にはイライラが落ち着くかもしれませんが、長期的にはあなたが神経をすり減らして疲れるだけでなく、コミュニケーション能力や表現力を乏しくさせ、あなたの人間としての魅力を著しく損ないます。
そして、この様なあなたの態度を見た相手は、負の感情を爆発させて徹底的に反発したり、負の感情を貯め込みながら委縮したりなど、あなたに何のメリットも無い結果をもたらします。
相手とのコミュニケーションは、心と態度に余裕を持って良い雰囲気で行いたいものです。
以上、「双木さくら」がお届けしました。
これがあなたにとって、ちょっとした幸せの道しるべになりますように。
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